高2娘から子ども部屋なし苦情再三の話
g3です。
ひとり設計事務所を営みます。
建築家、難波和彦さんがつくる
「箱の家」をご存じでしょうか。
箱の家は基本
一室空間住宅です。
機能を個室化しない住宅。
著書「進化するハコ」で
一室空間住宅について
⤵
家族が共有する住まい方の
ルールが必要不可欠で
そのルールとは空間を分節する
「見えない壁」である
このように語っています。
そこで快適に生活するには
それなりのルールが必要で
そのルールを思考錯誤の上
生活条件が変わる度に
相談しながら住まう
これが大切です。
一室空間住居を
メリットデメリットで
語られていることがよくありますが
捉えるべきは事象のみ
何がそこで起きているか
です。
・音が筒抜け
・空気を循環させやすい
・光がまわりやすい
・異機能空間がつながり広く感じる
これら事象は
機能によっては
メリットとなり
デメリットになります。
また
ヒトによっては
メリットになり
デメリットになります。
よって
それがメリットかデメリットかを
決めるのは住まい人です。
といいますか
決める必要なんかないのでは
とも思います。
箱の家の一室空間住宅と対照的な住宅が
○LDKと表現される
LDと○個の個室の住宅です。
そこでは
難波さんが著書で語られた
「見えない壁」を
心でつくる必要はありません。
こちらの住宅の事象をかいてみると
・音は壁である程度区切られる
・空気は壁である程度区切られる
・光は壁で区切られる
・空間は壁で区切られる
アレもコレも区切られ住宅と命名。
建築やサンの多くは
小さい住宅ほど
一室空間住宅をつくります。
区切ると全てが小さくなり
大きくとりたいところも
小さくなるから。
しかし
想像してみてください。
想像ダイスキ
小学校高学年や中学生の子ども
籠れる個室があり
自由が保証された生活の日々から
曖昧な「見えない壁」を必要とする
一室空間住宅に突如放出される感覚
何に似ているか考えてみました。
あぁ
自宅内ひとり設計事務所の母が
娘たちの長期休暇で
基本家に誰かいて自由に何か観ることも出来ない
昼ご飯の準備もしなきゃならない
(ごはんは関係ないか・・・)
みたいな感じでしょうか。
・・・
似ているかどうかは別として
とにかく
当たり前にあった
自由がなくなる不自由は
キツイって話です。
子どもだって同じです。
小学校のある時期から
子ども部屋があり
そこに行くのも自由
そこでスマホも自由
そこでゲームも自由
そんな状況から
個室の子ども部屋はなしだよ
子ども部屋でスマホ禁止にするよ
子ども部屋でゲーム禁止にするよ
そんなこと言われても
ストレスがたまって
体に不調をきたしかねません。
一度与えられた自由は
大人も子どもも
そうそうやすやすと取り上げられない
そうなると
○LDK住宅に長く住んだ家族が
一室空間住宅に住むストレスを
想像すると鳥肌モノです。
・・・
そんな我が家は
建築やサンによる
狭小住宅ですから
建築やサンにありがちな
一室空間住宅です。
3次元ワンルーム住宅
と称しています。
上記空気事象から
エアコン1台でどこにいても
寒くない暑くない住まいです。
上記音事象から
オンライン塾授業がBGMです。
授業発言時に、家族が大声で話していると
マイクがひろって娘に叱られます。
時に
音を
閉じ込めたい要望から
改修して
DJしないDJブースをつくりました。
ひとりゆっくり電話したいヒト
インスタライブ生きるチカラ子
なかなか使用率が高いです。
扉を透明ポリカにして
明るさを重視したため
丸見えです。
子ども部屋が個室でないことは
生きるチカラ子から
たびたび苦情がきています。
彼女が中三の時に
建て替えた住宅です。
あと何年住むかもわからない娘の個室?
不要じゃん、です。
ただ
住み心地は徹底的に考えました。
以前もかいた
一室空間住宅の醍醐味
じつはリビング7.5帖⤵
一室空間住宅のなせる業の
一番好きなところはコレです。
・異機能空間がつながり広く感じる
閉じない娘×2空間が
リビングとつながっていることで
2階は完全なる1室
南の日射取得最高の大開口
北の明るさ感用開口
両方を享受した一室空間
これにより
もちろん
受験生がいる時間のほとんどを
勉強しているわけで
残りの3人は
読書するか
仕事するか
音出したければイヤホンか
それが不可欠ルール
家が一番落ち着けることと
家がルールなく自由であること
別かなと思っています。
想像力が逞しい生きるチカラ子は
ふわっと想像して行動
オソロシイ集中力で行動
そこに自制心が働かない
なので
今でも母は度々たちはだかりますし
彼女だからこその
スマホ不自由ルール
自制心がありそうな次女だって
夏休みまでは
PCゲームがやめられないのお母さん
と
涙したり
人間だもの
一番自制心が働かない母だからこそ
わかるわよって
今日は長くなりましたので
つづく
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